閃輝暗点になった話

今から約3週間前、突然初めての閃輝暗点(せんきあんてん)になりました。その約1週間後、また閃輝暗点の症状が出たので、備忘録も兼ねて、その話を書いておきます。

 

閃輝暗点、響きや字面はとてもかっこいいですね。まるでゲームかマンガの必殺技のようです。それも主人公より人気の高い敵役の必殺技です。「閃輝暗点っっ!!!」と声高く詠唱しながら魔法繰り出して来ても全然違和感ないという。

 

でも、初めて症状が出た時は、ほとんどの人が間違いなく、深刻な病気を疑って恐れ慄くでしょう。

 

説明は、Wikipediaの閃輝暗点が詳しいですが、簡単に言うと「突然目が見えづらくなり、視界が歪みだし、その状態が数十分続く」という症状です。

 

私は今までで計3回、閃輝暗点になりましたが、3回ともPCを使っている時で、症状として最初に感じたのは「眩しさ」でした。目が疲れているから、いつもなら平気な明るさを眩しいと感じるのかな、とディスプレイの明度を下げてみましたが、見えづらさは変わらず、目の焦点は画面に合っているのに字が上手く読めません。

 

数分後、今度は画面がゆらゆらと動き出しました。このゆらゆら、まずは視線の先の、とても狭い範囲で出てきます。なので、テレビを見ていればテレビの画像が、本を見てみていれば文章が、ゆらゆらと動いて何も見えません。自分が視線を向けた先が歪むので、見たいものだけが見えない状態で、この状態が固定で続いたらどうしよう、と軽いパニックです。

 

そのゆらゆらは、時間が経つにつれて徐々に広がっていきました。歪む範囲が広くなるのではなく、視界の中心は徐々に普通に戻ってくる代わりに、ゆらゆらが視界の外に移動していきます。こうなると、見たいものは見えるようになってくるので、少し落ち着くことができました。歪みが外側に動いていくスピードから、視界が元に戻るのもそう時間はかからないと判断します。実際、何も歪みのないクリアな視界に戻るのに、最初の眩しさを感じた時から30分、というところでした。

 

ゆらゆらについて、もう少し説明を加えると、水面に映った月を想像してもらうとわかりやすいと思います。風がなければ、水面の月も、空の月と同じように綺麗に見えますが、風が吹いて水面がさざめくと、途端に水面の月は歪んで崩れてしまいます。その状態にとてもよく似ています。

 

症状が出ている間、片方の目を交互に隠してみましたが、どちらの視界で見ても、視界の歪み方は変わりませんでした。なので、目そのものの病気、特に一番恐れていたのは網膜剥離でしたが、これは違うと判断しました。希望的観測だったかもしれませんが、症状がすぐに消えたこともあり、この日はそれで終わりにしました。

 

2回目はそれから約1週間後、仕事中、PCを使っていた時でした。初回時ほど焦りはしませんでしたが、症状が出ている間は仕事を中断せざるを得ませんでした。

 

3回目は、2回目と同じ日の夜、自宅でPCを使っている時でした。さすがに頻度が上がっている事に不安を感じたので、症状を検索して、自分に起きたのが閃輝暗点である事を知りました。閃輝暗点に関するブログや解説も多かったですし、結構珍しくない症状なんでしょうか。

 

閃輝暗点は、片頭痛の前駆症状でもあるらしく、確かに私も、激しくはなかったものの、閃輝暗点が治まった後、鈍い頭痛がありました。元々、職業柄、肩こり首こり頭こりがひどく、頭が重いことが多いので、それまで全く閃輝暗点と頭痛を結びつけて考えてはいませんでした。

 

今回、閃輝暗点が短い間に続いたのは、間違いなく睡眠不足と目の使い過ぎです。これについては自覚アリで、私は普段、全くゲームをしませんが、時々無性にゲームがしたくなり、この時期、自宅にいる間ほぼずっとプレイしていたのが、Microsoft ストアからダウンロードした、Taptiles でした。本当は、Microsoft Mahjong の方が好きなのですが、そちらはすべての面をクリアしてしまったので、似たゲームの Taptiles にかなりの時間を割いていました。ちょうど、社労士の試験勉強にやる気が出ず、試験をやめようかと考えていた時で、ある意味ゲームに逃げていたとも言えます。

 

閃輝暗点が出た後、睡眠の重要さを痛感したので、ゲームはほとんどやらなくなりました。試験勉強に宛てていた時間が浮いたので、何か新しい事をしたいなあと考えています。今考えているテーマは、生きることを楽しみたい!!! です。